パソコン利用規定

いろいろ検討していたパソコン利用規定も草案が完成。本日の打ち合わせで、これでいいでしょう、となった。
迷いもしたがパソコン利用規定はあれは使っちゃダメよのガイドラインもあるが、いわば「道徳規定」というような内容にした。mixiを規制したいのではない。mixiを使っている人のモラルを規定したいのだ。社内からmixiの接続を止めるのが目的でもないし、mixiで好き勝手しゃべる前にそのインパクトを考えろ、というのが大事なのだと思う。
以前読んだマイクロソフト社内で規定されているブログガイドラインを思い出した。

1. 雇用の契約内容に守秘義務があることを忘れない。
2. ニュースを発さない。守秘情報は公開しない。
3. 読者からの情報などは、著作権・特許などの絡みもあるので取り扱いに注意。
4. 前にいた会社に敬意を払い、その情報を書く際には気をつける。
5. 自分自身が誰で、マイクロソフトで働いていることを公開する。
6. 企業責任の問題もあるので、サポートやアドバイスをする時には注意が必要。
7. 個人の意見として公開。
8. 「Post」のボタンを押す前に、どのような反響があるかを考える。

パソコンの前にいるとワンクリックの重さを忘れるときがある。居酒屋でくだを巻くのとは違うのだ。常に外部のネットワークで世界中に広がるかもしれないことを忘れてはいけない。
今日見かけたエントリーで小野和俊のブログ『この先10年で、働くことの意味がきっと大きく変化する』(参照)とNIKKEI NET『就職もコミュニティーで――グリーに求人情報サイト』(参照)がちょうど気にとまった。

しかしどのような働き方を選ぶにせよ、
「こちら側」での仕事の仕方に慣れ親しんできた人は、
その選択肢の豊富さと、どこに行くかを自ら選べることと、
自分の信用が会社の権威によってではなく、Yahoo! オークションの取引評価の蓄積のように、
自分と関わってきた人たちの自分への評価の積み上げで行われることに衝撃を覚える。
そして、今まで決して出会うことのなかった依頼主との出会いに、
ロングテールのビジネスのインパクトを身をもって痛感することになる。

グリー(東京・港、田中良和社長)は30日、求人情報を検索できるサイト「GREE(グリー)キャリア」を同社のソーシャル・ネットワーキング・サイト内に正式オープンした。リクルートやエン・ジャパンなど複数の求人情報サイトを横断的に検索できる。利用者が投稿した質問に対して利用者同士で答えていくコミュニティー機能を追加した。

ネットワークを規制することは無意味だ。前回(参照)書いたが、社内規定に「友達を選べ」とは書かない。コツコツとモラルを説くしかない。