ロハスの幸せ像

日経ベンチャーのコラム 辰巳渚の「ニュースのツボ」『ロハスの幸せ像』(参照)を読んだ。

...なぜ買うのか。健康のために、環境のために、と建前は言えるだろうが、本音としてはかっこいいからだ、と私は断言できる。すでにその気配はずっと続いていたが、健康にいいものを選ぶこと、環境のことを考えることは、かっこいいのだ。ちょうど、ホワイトバンドがかっこいいものであるように。

ところで、多くの人にとって同じだと思うが、私は「ロハス」について説明を読んでも、「それで、何?」という感覚を持つ。健康に配慮して玄米を食べ、オーガニックを売りにする農家である「タツミさんの大根」を食べ、オーガニックコットンの服を着、ヨガやアロマテラピー自然治癒力を高め、スーパーには車ではなく自転車に乗りマイバッグを持って出かける。記号で固めたようなライフスタイルであって、けっきょくは核がない、とらえどころのない感覚なのだ。...。

自分のモヤモヤした感じを表現してくれているように思う。ハイブリッド車を選択することがかっこいいと感じる、が、それで何?なのだ。
そしてヤッピーと比較して

...思うに、ロハスには「幸せ」像がないのではないか。ヤッピーのライフスタイルには、偏ってはいるが「人より上に立つ」というわかりやすい幸せ像があった。...。

と展開している。
うーむ、二極化した層の関係で下層はコスト重視に志向していくのと対比して「ロハスピープルは健康と環境によい商品なら2割高くても買う」ことが上層としての自己顕示なのか。「健康と環境によい商品」を選んだり考えたりすることがストイックな感じなんだろうか(...それはないか)。