目標設定練習帳 新装改訂版

代表から、各自が今年一年で「○○できるようになった」みたいに、どれくらいスキルアップしたかセルフチェックできるシートを作ってくれときた。新人に「目をみて話せていますか?」と聞くならまだしも、諸先輩方にそんなことは聞けないだろ・・。ということで、有償だけどポータブルスキルをサーベイするサービスがあると伝えると、そこまで予算をかけなくても、という。
無理だな・・
2日ほどして、ふと、セルフチェックシートは無理でもコーチングか自己啓発で自分への「質問」だったらあるのではないか、と本を探してみた。リチャード・H. モリタ著の本がいくつか見つかった。『目標設定練習帳 新装改訂版 』リチャード・H. モリタ 著、イーハトーヴフロンティア、をその日のうちに街の書店で買ってきて読んだ。
めぐり合わせみたいなものを感じるが、きっと今の自分に必要な本だったのではないかと思える。
今期はドラッカーであったりフランクリン・コビーであったり、「成果」や「目標」について考える時間があった。目標は大事であり立て方も大事なわけだが、探し方も大事なのだと気付かされる。「本当の目標」を見つける鍵は潜在的記憶の中にある、というアプローチはとても興味深い。
ちょっと考えると過去の体験や記憶に目標の鍵があるといわれてもピンとこないわけだが、読み進むとなるほどと思えてくる。

したがって、あなたが意識できなくても、ある目標が、とくに本当の目標でなかった場合、つまり偽りの目標だった場合は複雑な事態を引き起こす。たとえば億万長者になるという目標が偽りだった場合、表の意識では「億万長者、億万長者、本物、本物」と言っているのに、潜在意識という裏の意識は「違う、違う。そんなにお金は要らないよ」と言っていることになるのだから、その矛盾は、深刻な疲れやストレスになるのだ。
(中略)
目標設定は「記憶の再生」に目標発見の手がかりがあり、目標達成のためには、その目標をどこまで鮮明に持ち続けられるかという「記憶の保持」が鍵となってくる。

エピソード記憶が影響を大きく与えるというのが面白い。エピソード記憶のあたりは、『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』前野 隆司(著)、筑摩書房、を思い起こすが、この本もとても興味深かった。
自己認識ができなければ、自己啓発もない。
ということで、たくさん用意された質問(スタマーレビューによれば472個あるらしい)の中から10の質問を選んで、自分の1年の記憶を振り返ってもらって総括してもらうことにした。

目標設定練習帳 新装改訂版

目標設定練習帳 新装改訂版