LOHASを考える

来月の研修のプレゼンテーマにLOHASをと思い考えをまとめていく。
イースクエアの「 LOHAS調査結果サマリー」(参照)を読むとブランディングなどでプレミアムニッチを目指しているような企業なんかはLOHASというキーワードは避けて通れないような気もしてくる。消費の牽引役として過度に期待している、なんか都合のよい解釈にも思えなくもない。
報告書にあるLOHAS層が29.3%というのもにわかに信じがたい。確かに注意して本屋を見ればちらほらとLOHASというキーワードが見つかるが、例えば日経ビジネスにこんなキーワードがあったかなと思うと心当たりもないし、こういった志向の僕の友人はと思い出すと、りえこ女史ひとりくらいだろうか。坂本教授のツアーにしてもブームというより、かなり先を行っているのではないかと感じなくもない。
ただ考えていくにつれ、3割くらいはLOHASな人はいるかもしれないと思うようになってきた。6日のWBSで解説していたLOHASな人とエコな人の違いで、LOHASな人は環境を気にしているが20世紀の技術や文化をすべて否定しているわけではない(たしかこんな表現であったと思うが)ということや、サマリーの中で表現されているLOHAS層のプロフィールでは

環境・健康に対する関心が高く、実際に行動に移す。社会的課題全般に対しても意識が高い。自己啓発や精神性の向上に関心が高く、上昇志向、購買意欲も強い。気に入った商品を家族や友人にすすめるなど情報発信力が高い。

というような人、僕の中の印象では「思考が停止していない人」−これについては後日考えを整理したいと思うが−といった感じであるが、そういった人たちはいると思うし、まぁワードを知らなければ本人がLOHAS層という自覚もないのではないかと思ったりするが、そういう思想はあるよなと納得できる。
同じく6日のWBSでレポートされていたLOHASな女性は、次に欲しいアイテムとして「プリウス」を考えているとのことで、その理由として「オスカーの授賞式会場に現れるスターがリムジンではなくプリウスで乗り付けていたの見てカッコイイと思った」(たしかこんな表現であったと思うが)とコメントしていて、そういう価値観もわかるし共感できる。
そういった意味で僕自身の消化率として「スローライフ」よりは確実に共感できる。
それから、個人と地球の幸せという機軸でLOHASな人、エコな人、ヒルズな人、ニートな人という分類もあったが、僕の語彙の中からいえば、"ニートは人"(個人の幸せにも地球の幸せにも感心がない)というエリアには"バブルな人"というほうがしっくりくるのではないかと思った。