予想外

ソフトバンクモバイルがポータビリティの受付停止になったシステム障害だが、ニュースで街の声の映像に「予想外」といっていた人がいたし、いくつかの報道でも「予想外」のキーワードが好まれて踊っていたように思う。
ソフトバンクボーダフォンを買い取ってから展開していたキャンペーンはベタベタで特筆すべき印象もなかったわけだが、一連のトラブルで「予想外」というブランドコンセプトが勝手に一人歩きしてしまったと思う。トラブルだったに違いないが、これほど短期間にブランディングがすすんだのはまさに晴天の霹靂なのではなかろうか。もしかして意図的にトラブッた?とか。なんてね。
NBonlineソフトバンク、“パンク”の深層』(参照)から引く。

果敢な挑戦を始めた経営者の足を、情報システムが引っ張る──。携帯電話の番号ポータビリティー・サービスに関して、ソフトバンクモバイルが引き起こした情報システム障害は、経営のスピードに情報システムの開発や変更が追い付かないという昨今の現象の典型事例と言える。
経営者が「ビジネスをこう変えたい」と言った時、業務内容とやり方を変え、組織を変え、情報システムを変えないといけない。ここで問題となるのは情報システムである。長年、企業が使ってきた情報システムを変更するのは大変だし、といって新システムを一から開発するのも難しい。この問題はソフトバンクに限ったことではない。

うちのような小さいところでも経営方針の突然の転換でどたばたする。
昔、就職活動の中でミサワを受けたとき、人事担当の人がこんなことを言っていた。(うろ覚えだけど)
「うちの社長は突然、『昨日までの三澤は死にました。今日から新しい三澤です。』といって昨日まで言っていたことを180度転換することがあります。」
なんて迷惑な!と思ったが、最近は、自分でしがらみを切ったり、固執していた考えを自分で改めたりするのも、やろうとしても難しいことなんだと思うようになった。
経営者が思い込むと、周りの仕事が・・なんて気にもされず、物事はすすむ。これも最近、そんなもんなんだよな、と思うようになった。