メディアに費やす時間

宣伝会議2007.1.1の企画記事より、『2007年インターネット広告のゆくえ:担当者に必要なのは「顧客の声をいかに活用するか」というスキル』をメモ。

20代、30代はもはや10年前の半分の時間しか新聞を読んでいない。また年代別にその変化の度合いは明らかに異なることが分かる。社会全体で見ると、現実の認識についての「窓」たる情報源が全く異なっている、同じ空間に住みながら全く違うものを見聞きし認識している二層への分化が、まさに起こっているのである。

このなかで年代別に95年と05年のメディア接触時間の変化について触れている。95年を1としたときの増減をパーセンテージであらわしているのだが、一部を抜粋すると

  全体 30代 40代
インターネットを含む趣味・娯楽・教養 23.3 33.6 31.6
テレビ 5.1 -9.9 -2.2
ラジオ -11.7 -45.3 -52.1
新聞 -7.9 -45.2 -40.5
雑誌・マンガ・本 -18.3 -27.3 -14.4
ビデオ 26.5 28.1 97.7

出典が「国民生活時間帯調査」NHK放送文化研究所よりNRI作成、となっているのでググってみると『国民生活時間調査 報告書(PDF)』(参照)がヒットした。たぶん、これだろう。
ビデオが97.7%増なの!?とYouTubeと一瞬考えてしまったが、中をみるとVHSとかのことのようだ。(05年だしね、当り前か)

さらにネット系メディアについては情報の発信量・受信量が飛びぬけている一握りの層と、それ以外の一般層の分化も激しい。マーケティングの担当者としては、狙っている層が認識している世界がどんなものであるかを、無自覚に自分の実感の延長線上だけで考えていてはならない。

まぁ、自分と同じと思ったらいかんよな、と改めて思う。