学びのプロセス

NED-WLT 『「学び」とは何だろうか。』(参照)を読んだ。さすが、奥が深い・・
1回読んだだけでは、後半がよく理解できず、何度も読み直してしまった。

僕は「学び」を上の図にあるような「サイクル」として理解しています。このサイクルは「気づき」→「言語化」→「関連づけ」→「再定義」という4つのステップからなり、「らせん」を描くようにして発達・発展すると考えています。

個人の中で起こるサイクルについては、先日の同じく『経験の受け皿』(参照)を読んで、自分で考えをめぐらしているものの延長にあるのだが(コレ)、自分の関心は個人の外に向かうことはなかった。

上では学びのプロセスを「個人の学び」という文脈で考えましたが、ブログを考えれば明らかな通り、現実には、学びのプロセスは複数の人間が複雑に関わりあうことで、大いに加速されます。

このように、学びのプロセスは、現実には自己完結的ではなくて、むしろ組織における複雑なインタラクションによって回転しているのです。本質的には、「気づき」→「言語化」→「関連づけ」→「再定義」という学びのステップは、組織の中で分業が可能であるという点が重要なポイントだと思います。

ダイバーシティーが求められる理由は、この「学びのプロセスを効果的に分業すること」にこそあるのだと僕は思います。さらに、パフォーマンス・コンサルタントの役割とは、学びのプロセスの分業における「言語化」にこそあるのではないか・・・と、そんなことを考えたのでした。

初めは、「気付き」だけが分業というより協業なのかと感じたが、3日ほど経ってなんとなく理解し始めた。
それこそ酒井氏お薦めの「パフォーマンス・コンサルティング」は読みかけで、半分ほどしか進んでいないが、

パフォーマンス・コンサルタントの役割とは、学びのプロセスの分業における「言語化」にこそあるのではないか・・・

なるほど。
ダイバーシティーは、人種や性別の多様性だけではなく、パフォーマンスを上げるための多様性なのだ、と指摘(参照)を見たことがある。
まだ、わが身のこととして実感することはできないが、なるほど、奥が深い。