すごい会議

すごい会議

nikkeibpで「この夏から秋にかけて読みたい!!ITアナリスト、コンサルタントが推薦する読書特集」(参照)をみて、「すごい会議−短期間で会社が劇的に変わる!」大橋 禅太郎、大和書房を買って読みました。(まだ買ったままの未読本があったけど)
書評を引いてみる。

ある企業のコーチングの場で総務部長が「会社が面白くないのが問題です」と言ったそうだ。この文章を疑問形に書き換えると「どうすれば会社が面白くなるか」になる。この文章を目にするまでは、総務部長は「なぜ会社が面白くないかを説明するのが上手な人」だったのだが、文章を逆転した瞬間に初めて「どうすれば」の答えを考えはじめるようになった。

たしかにどうすればを考えるのは僕の周りでも少ないよなぁ。これもそうだが、

言ってはいけない問題は何か?」を問うというテクニックもある。それまでは「現行の製品が売れていない」という問題を議論していたチームにこの質問を問いかけた結果、「現行の製品は売れていないのではなく、製品そのものがカスだ」という新しい問題が出現する。

読んで思ったが、これはなかなか突っ込めない議題だ。まじめに突っ込むと逆切れされてパワハラをくらうのが落ちだろう。そうやって辞めていった同僚は何人かいる。逆にいえばこれが出来るから成長できるんだな。
本書から抜粋するが、

 コーチをしていてよく見えるのは、放っておくと会議の時間の95%は「コメントの交換」に使われている、ということだ。
 これを「明確化のための質問」「代替案の提示」「リクエスト」の三つだけに絞ると面白いほど会議が前進する。誇張ではなく2000%会議の効果性があがるのである(なぜなら普通は95%はコメントだから!)。

スピーチ禁止にしないと、そして上級管理職が真摯な態度でいないと会議は破綻するだろうな。
とはいえ、とてもよい本でした。